今宵は、ドビュッシー 「月の光」を聴いています。難しいことは、何にもわかりませんが、良い音楽は、良いのです。フランスのドビュッシー(1862生まれ)が作曲したこの「月の光」は、「ベルガマスク組曲(全4曲)」の中の一曲です。諸説あるようですが、ポール・ヴェルレーヌの詩をもとに、自分自身の感情と想像も含めて作曲しているのでしょうが、古い時代の事につき、事実はわかりませんね。
ドビュッシーといえば印象派の先駆的存在なんですが、ロマン派の影響を受けた、わかりやすい叙情的な曲を多いいいようです。わかりやすいとは、普通に聴いていて何か心にのこると、私は解釈します。この叙情的ってどんなのって事になるのと、私だけかもしれませんが、哀しい→哀愁→牧歌的→叙情的となり。→毎に重みがあってより詩的になるんではと思いますが、思い込みもかなりあります。クラッシックもジャズもロックもソウルも、人間の感情を音(旋律)に表現しているんですよね。日本人としてのJ-POPは、聴き手に詩を残し、メロディーもふくめてとなりますが、詩がないクラッシックやジャズは、感情を旋律に表現するんですよね。奥が深い…。

桑名さんの「月のあかり」もいいですが、時には、クラッシックも素敵です。

月の光 / ドビュッシー

詩を読んで、ドビュッシーの月の光を聴く。
ポール・ヴェルレーヌの詩とは、
 
 あなたの心にひそむ 私の知らない風景には
 にぎやかな踊りの仮面舞踏会と 漂うリュートの調べ
 そうした陽気な姿のうちに 悲しみの影が差す
 
 もの悲しい調子で歌われるのは 
 恋の勝利と人生の歌
 幸せを信じてはいないあなたの声が
 差し込む月の光に溶けてゆく

 月の光はいつも悲しく美しい
 枝に止まり夢を求める小鳥を照らし
 大理石の像より高く吹き上げる噴水を
 すすり泣かせては降り注ぐ