言わずと知れたジャズのスタンダード。もともとは、1936年のミュージカル映画 『ROSE OF THE RANCHO』 で作詞は,Leo Robin,作曲が Ralph Rainger 。農場の薔薇という意味になりますね。ミュージカルの内容は定かではありませんが、詩をみるとロマンティックなミュージカルだったのだと思います。

『 If I Should Lose You 』の詩(和訳)

あなたがいなくなったら

星たちは空から落ちるでしょう

あなたがいなくなったら

木々の葉は萎み枯れるでしょう

五月を迎えた小鳥たちも

悲しげな歌をただ繰り返すだけ

雨の音から逃れるように

私もあてど無くさ迷うでしょう

あなたがいてくれるなら

雪降る季節にもバラの花は開き

あなたがいてくれるなら

木枯しが吹くこともありません

私はあなたに愛を捧げて

夢のような日々を過ごしました

なのにあなたを失ったら

生きる意味などあるでしょうか

ROSE OF THE RANCHO

ROSE OF THE RANCHO

チェット・ベイカー&ポール・ブレイ / Diane

アルバム『Diane』収録の「If I Should Lose You」

いろんなアーティストが、このスタンダードを演奏のみ、ボーカル入りと様々なスタイルで聴かせてくれますが、チェット・ベイカーの「If I Should Lose You」を今日は聴いています。「If I Should Lose You」が収録されているアルバム”Diane”は、チェット・ベイカー(tp)とポール・ブレイ(p)の終止デュオ、1曲のみボーカルも入ります。どこか、切なく寂しい感じが好きです。人それぞれ曲を聞いてイメージがあると思いますが、サウンドトラックとジャズというタイトルで、「ブレードランナー」のラブ・テーマと「タクシードライバー」テーマを紹介していますが、哀愁のなかでの退廃的なスローバラードとして、良く聴いています。このアルバム・タイトル曲の”Diane”もお気に入り!

チェット・ベイカー&ポール・ブレイ/ Diane