「ヌーヴェルヴァーグ」よく、耳にするが昔の芸術的なフランス映画としか知識はないので、この際、もう少し深く追って見る。ヌーヴェルヴァーグ(新しい波)と言う呼称自体は、1957年10月3日付のフランスの週刊誌に「新しい波来る!」と書き、そのキャッチコピーをその表紙に掲げたことが起源とされる。撮影所(映画制作会社)における助監督等の下積み経験無しにデビューした若い監督達による、ロケ撮影中心、同時録音、即興演出などの手法的な共通性のある一連の作家・作品を指す。

ヌーヴェルヴァーグとは
詳細は、もっと多岐に及ぶが、情報が必要以上でも、頭にははいらないので、私なりにまとめると、ジャズでは、モダン・ジャズが全盛の時に、フランスでは、前衛的な若手の映画監督たちが、新しい波とよばれて、リアルさを求めて映画を作っていて、その時期の作品が「ヌーヴェルヴァーグ」となる。
でもって、この「ヌーヴェルヴァーグ」は、映画に限らず多くの文化領域にも及ぶ。何故か、新しい波だからですよね。芸術も文学も、この時代は、新しい動向があったため、時代として考えるのグッドです。発端は、映画で、芸術・文化にも及んだ一時代。

もとにもどり、「ヌーヴェルヴァーグ」代表作をあげると、ジャン=ポール・ベルモンドの『勝手にしやがれ』となる。私などの凡人は、先に書いたように個性派俳優のジャン=ポール・ベルモンドの『勝手にしやがれ』となるが、「ヌーヴェルヴァーグ」的に言うと、フランソワ・トリュフォーが原案、クロード・シャブロルが監修、ジャン=リュック・ゴダールが監督・脚本を務めた。ゴダールにとっては初の長編映画である。

監督と映画の撮り方がなどが重要になり

画面の連続性を無視してショットを繋ぎ合わせるジャンプカットという技法を用いたり、手持ちカメラでの街頭撮影、高感度フィルムの利用、即興演出、隠し撮り、唐突なクローズアップ、様々な作品からの引用など、これまでの映画の既成概念をひっくり返し、映画の文法を壊した、映画史に残る作品となった。本作でゴダールはヌーベルバーグの旗手となり、アメリカン・ニューシネマなどに多大な影響を与えた。

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